5. ストリートにおけるその他のスポーツ

図 14: Handball
Tramo St. BRG43 Zone6 Pasay City
(2003.02.21)
 最後に、メトロ・マニラでみられるその他の路地裏のスポーツを紹介する。路上でのゲームが禁止されているエリアもあるので、一概にはいえないが、メトロ・マニラでよく見るゲームといえば、バドミントン、バレーボール、チェス、Poolなどがある。


1) バドミントン、バレーボール
 バレーボールは、ネットを張らず、2-3人でトスの上げ合いをしているのを見かける。バドミントンも、バレーボール同様、ネットを張らずに2人で打ち合っていることが多い。どちらの競技も、路上で見かける分には、得てして女性が行っていることが多い。ここ1-2年でバドミントンは流行の兆しを見せており(※1)、使用目的のない倉庫が、いつの間にか有料のバドミントンコートに変わっているのをみかける。こういったコートで行われるバドミントンについては、男性プレイヤーも多くいる。


2) サッカー、ゲートボール
図 15: Sipa
Tramo St. BRG43 Zone6 Pasay City
(2003.02.21)
 地域は限定されるがManila CityのParaiso ng mga Batang Maynila(マニラの子供達のパラダイスの意)という公園では、草サッカーを見かけるほかに、ゲートボールもみられる (※2)。


3) ハンドボール
 またPasay CityのTramo .Stでは"Hand Ball"と呼ばれるゲームが行われている(図14)。ゲーム形式はペロタのそれと同じである。彼らも「Internationalルールではグローブを使うけど、我々ローカルではこのラケットを使う」と述べていたことから、オリジナルはペロタであろうと推測できるが、彼らはこれを「ペロタ」とは呼ばない。ボールは硬式テニスボールの表皮をナイフで削り、若干空気圧を高めた物、ラケットは手製の直径20cmほどの円形の木の板を使用する。シングルス、ダブルスともに行われ、賭の対象となっている。ちなみに、このコートはPasay CityPeewee市長の寄贈によるもの。

>>ハンドボールについてもう少し詳しく見る。


4) シーパ
 伝統的なゲームとされるシーパは、人気があるというほどではないが、時折、小さな子供が遊んでいるのを見かける(図15)。足の甲、踵、膝の他に、頭、肘などを使ってリフティングをする。ボールではなく、羽子板の羽のようなものを使用する。多くは小石にチューインガムなどの紙切れをくくりつけて、これに代用している。


5) Pool
図 16: Pool
Pasay City (2003.2.25)
 ビリヤードによく似た競技で"Pool"と呼ばれるゲームがある。図15にみるように、ルールはビリヤードのそれとほぼ同じだが、ボールの代わりに、アイスホッケーのパックのようなものを使用する。全ての用具(台、キュー、パック)は木製の手作りで、台の表面に塗られたチョークの粉によってパックが滑りやすくなっている。ちなみに路上のゲームではないが、ビリヤードはかなり盛んで、下町でも、至る所でPool Barが営業している。得てしてこれらは、賭を伴う。

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-------脚注---------
  1. ブームの火付け役には"JVC Open Badminton Championship"等の大会がある。NNA Global Communitiesのサイトでは、この大会の開催を企画したJVCフィリピン社長横川敏憲氏のインタビューが掲載されている。(インタビュー:この人と60分
  2. 産経新聞提供の「Hello Asia -日本の素顔-」の「ゲートボールのスティックは打出の小槌?」には、ゲートボールの導入経緯が紹介されている。

投稿者 MMG : 11:53 | -