2016年5月16日

Mindoro ツーリング 1



【5/11夜】 前回の記事見出しをFacebookへうpすると、Rizal Backriders (RBR)のドニー隊長から「今度の土日、マックと打ち合わせして一緒にミンドロ島へ行ってください。プエルト・ガレラで会いましょう」とメッセージがキタ。ミンドロは近いのに行ったことが無いので丁度良い♪ ええと出発は金曜日の夜中だよな、、、って明後日じゃん (゜д゜) マックは今、Facebookオフライン。携帯番号を知ってるけど、最後に彼とやり取りしたのは5年前だから、果たして今も通じるのかしら。とりあえずFacebookのメッセージと携帯テキストを送った。

【5/12夜】 Facebookへログインすると、返事が来てた。待ち合わせは明日深夜の零時にバタンガス港で。昔の携帯番号も通じるけど、今のメイン番号の方に連絡してくれとの事で、まずは一安心 ε-(´∀`*)ホッ

【5/13夜】 8:00PMにダスマ出発。カビテ州タガイタイ → バタンガス州レメリー経由の西回りコースで、10:30PMにバタンガス港のゲート2に着いた。



警備員からどこへ行くのかと訊かれて旅客ターミナルだと答えると、彼の表情が微妙に怪訝な感じ。 あちらと指された方向へ向かった。コレが後でとんでもない事に。。。



駐車場に停め、待合所近くの食堂へ。1軒目はパス、2軒目もパス、そして3軒目、、、冷蔵ケースを凝視するが、ここにも目的のブツはない模様。「ビールなら無いわよ。ここ禁止だから」とおばちゃんに言われびっくり。やはり中毒患者特有に漂うものがあるのだろうか? ってか、ビール無しマジいいいいいい!?(号泣



悲しい食事を終えて、航路の確認でもするかと。今回は急な話だったので、何も下調べしてない。切符売り場へ行くと、ものすごい混雑! 窓口や時刻表を眺めて歩き回ったら邪魔になりそう。空港と違って公衆Wi-Fiもスタバも無く、とにかく暇だ。。。

そういや、ゲートの脇道に店が並んでたはずと徒歩で行った。目論見通り、トライシケル停留所の向こうは賑やかだった。ケバい姉ちゃんとやかましいカラオケは勘弁だわとウロウロ覗き回ってると、「シャチョ、レッツゴー、イコイコ」とおっさんが絡んできた。これは危ないと引き返せば「なぜ逃げる!」と追って来た。やべええええええ!! 走ってゲートまでたどり着くと、さっきの警備員が今度は明らかに怪訝な表情で見てた (^^ゞ

11:30PMにマックから「ラグナ州内で他メンバーと待ち合わせ中」とのテキスト。まあ零時には遅れるだろう。どうせビール飲めないんじゃ1時間待つのも2時間待つのもひたすら虚しいだけ(くどい)

1:00AMちょい過ぎに「ゲートに着いたけど渋滞してる」とのテキスト、おおキタキタ。それから音沙汰無しで、なぜかコールにも応答しない。1:40AM頃に「Fastcatで2:00AM出航だ。我々はもう乗船した」と。

(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)ハァ!?

まだ切符買ってないし、そもそもミンドロ島のどの港へ行くのかすら知らぬのだ。とにかく切符売り場へ走って近くの職員へ尋ねると、FastcatのCalapan行きは1:30AMに受付を終了したとの事。キレ気味でマックへ電話すると「おお神よ! …まあもちつけ。確か次の便が6:00AMだからそれで来い。カラパン港で貴殿を待つ」。冗談じゃねえ、んなに待てるかああああああ!!! しかもビール(ry



もう帰ろ…。歩き始めると、先ほどの職員が「向こうの腕章付けてる女性に頼んでみたら」と。その何とかオフィサーなる女性に事情を話すと、トランシーバーで二言三言会話した後「Terminal Feeの領収書を頂戴。私が手続きするから」「いや、まだTerminal Fee払ってない」「エエーッ何それ!? …うーん、じゃゲート2で65ペソ支払ったらランプ7へ直行して」「え、切符は?」「いいから早く行って!」「あい、サンクスコ」。

駐車場まで全力で走り、バイクに飛び乗りゲート2へ行くと、ぐああ10台程並んでる。仕方ないと最後尾に付くと、前で例の警備員が「カモーン!」と手招きしている。車列の先頭へ。「やっぱり乗船客だったか。そこの窓口で払いな」と、割り込みスンマソン。これで分かった。最初に彼から「Where is your destination?」と訊かれた際、船の行き先を告げるべきだったのだ(行き先知らんかったけどw)。旅客ターミナルと答えた事で出迎えか見学とでも思われ、Terminal Feeを請求されなかったのだろう。トランシーバーで「中国人は手続き終えたか?」「今やってる」とのやり取りが聴こえたアルヨ。警備員が聞こえよがしに「わたしを待ってる人がいる〜♪」って、百恵ちゃんじゃねえっての。

領収書を受け取りランプ7へ急行。大型トラックの前へ強引に被せたらブブーッ!!と思い切り鳴らされ悪ぃ悪ぃ(汗; 入り口で若い職員に制止される。「切符見せて」「いや持ってない」「じゃこの先はダメだ」「カクカクシカジカ…」「だからって切符無しで乗る気か?」。うん、確かに無茶苦茶だ。手回ししてくれてる女性オフィサー氏の名前や正確な肩書も分からないしw 「おーい、そのバイクは通せ」と乗船口の方から拡声器の音。はああようやく。。。

大きく口を開けてる船の目の前に行くと、「もうすぐ切符の販売員が来るのでお待ちを」と作業員の方。時計を見ると2:20AM。ぬおお出航時刻過ぎてる! オイラのために待ってるのね (@@; 向こうから普段着姿の兄ちゃんが走って来て、Terminal Feeの領収書を確認後、鞄から帳面を取り出して720ペソだと言う。支払いを終えて切符を受け取り、「ささ、バイクを載せましょう」と促されて乗船。車両甲板にバイクを括りつけると直ぐに扉が閉まり、船のエンジンが咆哮した。

デッキへ繋がる階段を、脱力気味で手すりを掴みながら昇る。車両甲板の出入り口は二重だか三重だかの鎖で封鎖されていて、リングへ上がるボクサーの如く身をねじ込む。見晴らしデッキに並んでる乗客から好奇の視線を浴びながら、最上階の吹きさらしエコノミー席まで昇り終えて見回すと、一目でムサい格好の連中を特定出来た。エイドリアンと目が合い、彼が「waxだ!!」と叫ぶ。マックが振り返り、「おお神よ!! 乗れたのかー!」と両腕を広げた彼の胸にへっぽこパンチを打ち込んだ。

渡されたミネラルウォーターを飲んで一息つくと、船は既に巡航速度を出していた。「それにしても、よく乗れたなあ。港湾関係にコネ持ってるとか?」「いや、ただ喚いただけ」「で、そのオフィサー女史にはいくらか渡したん?」「あ、すっかり忘れてた。てか、乗船する時周りに彼女見なかったけど」「ほう、そりゃキラーン☆と一目惚れさせたなw」「お前じゃねーんだよ」。気がつけば、マックに同伴の愛人がまた替わってるwww ※彼とドニー隊長については、以前ココに書いた。

【船賃など】
バタンガス港のTerminal Fee for Motorcycle: 65ペソ
Fastcatのフェリー料金(Batangas - Calapan 片道)エコノミー席 + Motorcycle: 720ペソ ※400cc aboveは1,000ペソ

※ロイターの「外国為替」本日時点のレート:1ペソ=2.3424円

>>「Mindoro ツーリング 2」へ続く



投稿者 wax : 21:30 | バイク・車